gracetory’s blog

東池袋にある合同会社グレストリのエンジニアブログです

RaspberryPiで自宅にアーケード環境を構築

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Raspberry Pi 3

昔からゲーセンが好きで、小学校の頃はよく地元のゲーセン(駄菓子屋)にSNKの筐体で遊んでいたgmatsuです。

自宅でネット対戦が出来る時代になったこともあり、ゲーセンに行く機会もめっきり減ってしまいました。

歳を重ねることで環境も大きく変わり、学生時代のように気軽に行けないという方も多いとは思います。

最近はeスポーツも盛んになってきたので、テレビで対戦ゲームに関する内容が放送される事も多くなってきましたよね。

そんな内容を目にする度に「最近ゲーセン行ってないなあ」と思うことがありました。

ゲーセン行かなくても自宅でネット対戦出来ちゃう時代ですが、そんな時代だからこそあの空間でゲームしている気分が味わいたいって思っちゃいますよね。

ってなわけで、今回は自宅ゲーセンを作ってみようと思います。

どうやってゲーセン環境を作ろう

まずゲーセン環境を作ろうとは言っても、方法はいくつかあると思います。

筐体、又は基盤を購入

ゲーセン好きがやってみたいのはこの方法だと思います。

ですが筐体にしても基盤にしても場所は取るし、そもそも価格が高いっていう問題がありますよね。

私もこれらを手に入れる事が夢ではあります。

最近では「ARCADE 1UP」とかも発売されてますし、以前よりもサイズ的にも価格的には手に入れやすくなってはいます。

けれど妻帯者、+娘1人の自分には価格的にもスペース的にも無理なので却下せざる得ません…。

PCにゲームエミュレータを導入

こんな方法もありますけど、BIOS等が必要な事もあり違法な方法になってしまいますよね。

ただし違法ではないオリジナルゲームを公開してくれてる人も居ますので、そういうゲームを動かす環境であればOKかとは思います。

でもPCにアケコン挿しただけの見た目になってしまいますので、正直ゲーセンっぽさはゼロ。

そんな見た目重視の人のために、実筐体にWindowsPCを入れ、入力は筐体のコントローラから行える物を販売している業者さんもいます。

実筐体でWindowsの画面が表示されるのはシュールですが、なんだかこうワクワクしちゃう気持ちも分かります。

が、違法であるならば当然この方法も却下。

RaspberryPiにゲームエミュレータを導入(+α)

ラズパイにゲームエミュレータを導入する方法になります。

PCにエミュレータ導入するのと何も違わないじゃんって話ではありますが、

「アーケード筐体を自作」して、その中にエミュレータが入ったラズパイを入れるという方法であれば、自宅ゲーセンは再現可能かと思います。

正直ゲームそのものに関してはPCにエミュレータを入れている事と変わりませんので、BIOS等の観点から遊べるゲームは限られてしまいますが。

ラズパイは小さいから、筐体の形を自由に作りやすいのが良いですよね。

実筐体のように大きく作らなくても、自宅に合った筐体を作れる所が最大のメリット。

あとDIY楽しい。

海外ではこの方法でアーケード環境を構築している人が多いらしく、Youtubeとかで検索しても結構作っている人が多いです。

ラズパイ×アーケード環境構築の記事もネット上に沢山あるって事で、この方法で今回はやってみようと思いました。

ラズパイの購入(アーケードスティックも一緒に)

とりあえずラズパイ買わないと話にならないので購入です。

購入したのは2019年11月ごろで、ラズパイ4が既に出てたけど、今回使用するアーケードエミュレータにまだ対応しきっていないとの情報があったので、ラズパイ3B+にしました。

一緒にコントローラも必要になったので、アケコンも購入しました。

ボタン、スティックを基盤と接続するだけで、USBコントローラとして使用できる物。

もちろん1P、2Pの2人分あります。

amazonでポチりました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07LBF5QX1/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o05_s00?ie=UTF8&psc=1

※アケコンは現在在庫切れになっているようです

今回の環境構築では以下の物が必要だったのでまとめ。

・ラズパイ本体

自分は3B+を購入

・アーケードコントローラ

配線してラズパイにUSB接続するだけでOKのキットを購入

・ディスプレイ

自宅に余っていた物を使いまわし

・スピーカー

HDMIから出力もできるけど、DAISOの外部スピーカー(300円)を購入

・木材

筐体を作るための木材

自宅でDIYした時に余った物を流用

ラズパイ本体、アケコン、スピーカーしか結局買ってません。

この段階で約¥18,000程度。

ディスプレイ、木材を使いまわし出来たのは大きかったと思います。

アケコンを作るために木材に穴を空ける必要があったので、そのためのドリルビット(電動ドライバー用)とかは別に購入してます。

ラズパイのセットアップ(エミュレータの導入)

ラズパイのエミュレータとは言っても複数あったのでどれにしようか悩みました。

  1. Lakka

  2. Recalbox

  3. RetroPie

紹介ブログはあったけど、記事が最も多い「3. RetroPie」に決定。

LinuxディストリビューションのOSとのこと。

SSH接続も可能なので、他PCから設定イジったりできるのも便利なようです。

という事でラズパイのセットアップから初めてみました。

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ラズパイと同梱品

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組み立て後のラズパイ

プラモデル感覚で組み立てられるのはとても楽しい。

ただ自作PC同様に静電気には気を付けました。

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とりあえずセットアップするために配線

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RetroPieの起動

RetroPieのセットアップ方法は多数の方がブログで書いてくれているので割愛します。

特に詰まる事もなく無事に終了。

RetroPieの起動もできました。

ゲームのプレイも問題なくできた。

SSH接続、SCP接続もできるのでとても便利。

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アケコンのボタン

アケコンもこの時点で接続テストしました。

付属の簡易説明書見ながら配線。

無事に動作するか心配だったけど、問題なく認識、動作したので良かった…。

PS4用、PC用のアケコン自作にも興味があるので、こんなに簡単ならフトコロに余裕があったらやってみたいと思いました。

とりあえずこれでRetroPieでゲームをプレイする事ができるようになったので、次は筐体を作成してみたいと思います。

筐体作るよ

とりあえずアケコンを固定するためにも、コントローラ部分を作らないといけません。

以前自宅でカウンターテーブルとして使っていた木の天板(合板)が余っていたので、これをアケコンの天板として使用したいと思います。

何はともあれ「穴」です。

穴を開けなければなりません。

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穴掘り開始

スティック、ボタンを埋め込む必要があるので、ドリルで穴を開けていきます。

この天板、かなりの硬さ&厚みがあったので、掘るのにとても時間が掛かってしまいました。

なんとかゴリゴリ穴をあけて、

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1P、2P分の穴を開けます

高さを出すための板を切り、

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ギコギコ切ります

接着剤で固定し待つこと一晩、

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換気扇のパーツが転がっているのは年末の作業だった為です・・

無事にボタンが装着されました(笑)

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ボタンを配置

あとは諸々接続して、ラズパイのスイッチオン!

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点灯!

ボタンが光りました(笑)

全く知らずに購入したのですが、光る仕様だったようです。

後は筐体の台部分を作成して・・・、という所でタイムアウト。

悲しいことに他の用事があるため、この先の制作は一時お預けとなっています。

筐体作るとか行っておきながらコンパネ止まりになってしましたが、今後時間が取れそうであれば筐体部分も是非作成してみたいです。

感想

ラズパイもそうですが、アーケードコントローラのキット等も配線繋ぐだけでセットアップできたので、とても簡単に作成する事ができました。

正直ハンダごてなんて20年程前に数回使った自分からすると怖くて使えたもんじゃありません(笑)。

RetroPieのセットアップもとても簡単でしたし、どちらかというと木材をいじっている時間の方が多かったくらいです。

もはや電子工作をしているのか大工仕事をしているのかわからないくらいです(笑)。

簡単とは言え電子工作したり、木を切ってコンパネを作るのはとても楽しかったし、自分としてはとても満足感が得られる作業でした。

実際に筐体を購入するよりもコストが低く導入できますし、筐体部分も自作することで、自分の環境に応じたサイズに作成できる点も良いのではと思っています。

日曜大工部分はやはり大変だったりしますが、良かったら皆さんも作成してみてはいかがでしょうか。

PS. 木材は加工しやすい物を選択しましょう!